先月の記録的な大雨から3週間が経ちました。

山形県内で最も多くの住宅の全壊が確認されている鮭川村では、避難指示が解除されたものの、「もう戻れない」と不安を口にする住民もいます。

先月からの記録的な大雨で鮭川村では土砂崩れなどで住宅4棟が全壊、7棟が半壊しています。

土砂崩れの恐れがあるとして村内の10地区94世帯に出されていた避難指示は、今月13日にようやく解除されました。

松浦亜実 記者「鮭川村京塚の新道地区です。こちらは10世帯に避難指示が出ていましたが、今月13日に解除されました。しかし、ご覧の通り、土砂崩れによる爪痕は当初のままです」

新道地区に暮らす津藤さんです。

公民館などに避難をしていましたが、避難指示解除を受けて自宅に戻ってきました。

津藤昭義さん「解除される前はちょこちょこ物を取りに来ていた。(解除を受けて)そろそろ大丈夫かなと思ってこっちに来た」

しかし、家の目の前にはまだ崩れ落ちそうな山肌が見えています。

津藤昭義さん「あそこ、落ちそうな分(土砂)が残っている。これが心配で、あそこ落ちたら直撃かなというお宅の人は不安だからまだ戻ってないですね」

避難が解除されたものの、不安な日々が続きます。

津藤昭義 さん「(新道地区は)小さい子供も増えてきた。子どもが生まれたりして。このままずっと住み続けてここが発展していってくれたらいいなと思います。
うちの孫も危ないんで、(崖から)まだ離れてなと言っているんですけれど。できれば一緒に住みたいですよね」