山形市の企業がきょう、災害の時に活躍する「防災井戸」を、市内の小学校に贈りました。

報告 棚橋祐太
「このレバーを一度下げると、1回でおよそ500ミリリットルの水が出るということです」

こちらが、山形市立第一小学校に設置された防災井戸です。

児童が手を挟まないようにとレバー式になっていて、安全面にも配慮されています。

贈ったのは、地下水の利活用や防災事業に取り組む、山形市の日本地下水開発。今年60周年を迎え、地域貢献の一環として、災害時の避難場所などになる小学校に、防災井戸を掘ることにしたということです。

きょうは贈呈式が行われ、日本地下水開発の桂木宣均社長から、山形市の佐藤市長に目録が手渡されました。

このあと、さっそく児童たちが防災井戸を体験しました。

日本地下水開発
桂木宣均 社長
「災害が起こった時に水でお困りになっているケースが多々見られるので、その時にこの井戸水をご活用いただきたい。災害に対する心構え、気付きをこの井戸から拾っていただければありがたい」


大雨や地震などの災害時は、広い範囲で断水になることもあります。
こちらの井戸水は直接飲むことはできませんが、洗い物やトイレの洗浄には使えるということで、有事の際の心強い味方になりそうです。