記録的な大雨からきょうで7日目です。
山形県内で最も多くの住宅の全壊が確認されている鮭川村では、未だ手付かずの状態となってる地区があります。
鮭川村では、土砂崩れなどで、きのうまでに5棟の住宅が全壊、1棟が半壊していることが確認されています。

松浦亜実 記者「あちらの2階建ての住宅ですが、家の後ろから土砂が流れ込み、1階部分が激しく押しつぶされています」

住宅1棟が全壊した鮭川村京塚の新道地区です。
ほとんどの住民は避難していて人の姿はなく、今も山から流れた土砂が道路をふさぐなどしていて、復旧作業には手がつけられていない状態です。

あたりには、溜まった土砂や流木、倒壊した家のガラスなどが散乱していました。
こちらは、さきほどの倒壊した家に住んでいた西野美恵子さんです。

西野さんは、息子など家族4人で住んでいましたが、空き家となっていた村内の親戚の家に避難し、ケガはないということです。
住宅が全壊した 西野美恵子 さん「家がそうなるとは思わなかった。避難はいかないって言っていた。山は崩れてこないって。何にも持ってこなかった。本当に情けなくて… 仏様もあるし心配でした…」

この家には、西野さんのほかにも同じ新道地区の住民も避難していて、4世帯の9人で避難生活を続けています。
西野さんは、あまりのショックで心の整理がつかなかったそうですが、気心の知れた人たちと共同生活をすることで心が和らいだようです。

今後の復旧については。
住宅が全壊した 西野美恵子さん「そういうことが2度とないようにしてもらいたい。ここ(新道地区)にはいられない。仮設住宅でも作ればとみんなで語った。どうなるかわからない、これから」

住民によりますと、新道地区は高齢の人が多いといいます。通行止めとなっている道路も多く、早い復旧を望む声も聞かれました。

新道地区の住民「早く工事を。道路を通れるようにしてほしい」

県内では、被害状況の把握ができていないところがあるなど、復旧は進んでいません。







