■届かなかった“ライフジャケット”


通報を受けて一刻も早く現場を目指す、佐藤警部と玉谷警部補の乗るパトカー。

引きあげられる2人が乗っていたパトカー
運ばれる2人が乗っていたパトカー

そして、ライフジャケットを届けるべく、後続する車両。

しかし、その間に自然が立ちふさがった。

ライフジャケットを積んだ車両は、土砂崩れに巻き込まれた車両の後ろを走っていた。道がふさがれ、先に進むことができなくなった。

土砂崩れに巻き込まれた車両に乗っていた警察官は自力で脱出し、その後新庄警察署に戻った。

ライフジャケットは、届かなかった。

佐藤警部と玉谷警部補のパトカーが水没することになる現場付近まで、1キロもなかったとみられている。