手に持った携帯電話の画面を見ながら車を運転して男性をはね、死亡させた罪に問われている村山市の25歳の男の裁判がきょう開かれ、裁判所は男に禁錮2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、村山市白鳥の無職の男(25)です。

判決(過失運転致死)によりますと、男は去年12月の夜、自宅近くの国道で手に持った携帯電話の画面を見ながら車を運転し、54歳の男性をはねて死亡させたということです。

当時、男は携帯電話の画面を見ながら時速65キロで車を走らせていて、道路左端付近に停車していた車の後ろに立つ男性に気が付かないまま衝突していました。

裁判の中で検察は、「刑事責任は重く結果が重大」だとして禁錮2年を求刑。

一方で弁護側は「反省していて、被害者遺族と示談が成立している」として執行猶予付きの判決を求めていました。

きょうの判決公判で、山形地方裁判所の佐々木公裁判官は「被告人の過失の程度は大きい」とした一方、「深く反省し、当時の行動を心底悔いている様子が明らか」
などとして、禁錮2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。