県内はきょうも雨が降り続いているところがあります。

これまでに降った雨で地盤の緩んでいるところがあるため、少しの雨でも土砂災害などの危険度が高まる恐れがあります。

あす昼前にかけ、土砂災害などに厳重に警戒してください。

大塚美咲アナウンサー「午前10時半の最上町です。今も大粒の雨が降っています。こちらの田んぼではきのうからの雨の影響でしょうか。土手が崩れてしまっています。」

きのう1時間に61ミリと観測史上最も多い雨が降った最上町では、きょうも断続的に雨が降り続き、路面には雨が強く打ち付けていました。

きょうまでの72時間に降った雨の量は、最上町向町で277.5ミリと観測史上最大、最上町瀬見で254.5ミリ、新庄で188.5ミリと7月の観測史上最大を記録しました。

降り続く雨は、県内各地に影響を及ぼしています。

県のまとめでは、最上町の6件の住宅が床下まで浸水しました。

こちらは、きのう午前8時半ごろの映像。

道路を覆っている水が建物の中にも押し寄せてきています。

鉄工所の作業員「(撮影時に)5センチくらいはあって、(戻ると)水かさが上がっていたこの辺りまでは濡れている。いまだに乾かないから10センチくらいは水が上がったのではないか」

最上町の鉄工所では近くの道路の側溝の水が溢れ、一面水浸しになったということです。

機械などは台の上などに乗せているため、大きな被害はありませんでした。

鉄工所の作業員「この前より多く降れば、降り続けば、機械の下くらいは濡れるかもしれない」

また、各地で土砂崩れも起きています。

JR陸羽東線では、線路脇ののり面の土砂が流出したことで、鳴子温泉と新庄の間で運転見合わせとなっています。

現在、復旧作業が行われていて、あすの午後4時から運転再開を予定しています。

また、鶴岡市羽黒町川代地内では、崖の上の田んぼやのり面が高さ20メートル、幅50メートルに渡って崩れています。

こちらの写真は、おととい、新庄市本合海で撮影されたもの。

きょう午前に撮影されたものと比べると、土砂が更に崩れてきているのがわかります。

これまでに降った雨で地盤の緩んでいるところや増水している川があり、少しの雨でも土砂災害などの危険度が高まる恐れがあります。

きょうは多いところで1時間に40ミリの激しい雨が降り、あす午後6時までの24時間で130ミリから150ミリの雨が降る予想となっています。

あす昼前にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。