高温などの影響によりさくらんぼの収穫量が減り、大幅な減収となる農家もいる中、県はきょうから今後の生産や経営維持のための資金の融資を行う支援策を示しました。

吉村知事「今年の生産は、例年にない厳しい状況で、収穫量も予想を大きく下回ると見込まれる」

今年のさくらんぼは、猛暑の影響で実が規格外になったり、収穫期に高温が続いた影響で実が熟しすぎたりして出荷できなくなるなど、収穫ロスが多く発生しています。

そのため出荷量は大きく減少し、おととい時点で、ふるさと納税の返礼品として予定したさくらんぼのうち、23.7%が発送出来ていないなど深刻な影響が出ています。

出荷量の減少は、生産者の収入の減少にもつながっていることから、吉村知事は被害を受けた生産者の今後の生産と経営維持のため、資金融資をきょうから始めるとしました。

また、高温に対応できる雨よけハウスの開発も進めていくということです。

吉村知事「生産者の皆さんは本当に大変だが、消費者の皆さんがみんな待っているさくらんぼなので、ぜひ生産を続けてほしいと切にお願いしたい」

また吉村知事は来年2月に任期満了を迎えます。

次の知事選について、おととい吉村知事が来賓として参加した自民党県連大会で、自民党県連の遠藤利明会長は、候補者選びが難航していると話していました。

自民党県連 遠藤利明会長「知事の支援組織、支援の皆さんが大変強いという話があって、簡単に私やりますという方がなかなか出てこない」

Q率直にどう感じている? 吉村知事「コメントしづらい。そのように感じているんだと思った」

Q知事選に向けての態度表明については? 吉村知事「最近色々な方々から色々言われてはいるが、まず目の前の仕事をしっかりと遂行していくことに専念していきたい」

任期満了まであと半年余りと迫る中、5期目に向けた態度表明はあるのか。知事の今後の動向に注目です。