コメの出穂期を前に、心配されているのが、夏の高温です。きょう、山形市では、おいしいコメづくりに向けた対策会議が開かれました。
ポイントは、「水の管理」にあるようです。
県や農業関係者などが参加して開かれた会議では、今年は先月中旬の気温が高く、日照時間が長かったことから、米が順調に育っていることが報告されました。

山形地方気象台担当者「かなり気温が高くなる可能性があると思っていただいていい」

そうした中、特に心配されているのが「高温」です。
山形地方気象台は、向こう3か月の降水量はほぼ平年並みとする一方で、気温は高くなると予想しています。

このため、田んぼに水を入れたまま放置すると、水温が上がりやすくなり、稲の根が悪くなるということで、会議では、必要に応じて水を抜くなどのこまめな管理が重要であることが示されました。

また、5月に雨が少なく、ダムや溜め池の水が例年以上に利用されたことなどから、県内全域で貯水率が低い状態が続いているということです。

県では今後、農家に対し、出穂期を迎えた後の水不足に備え、節水や水の管理の徹底を求めていくとしています。

県農林水産部 中野憲司 技術戦略監「昨年は米の一等米比率が信じられないくらい低下して、非常に残念な思いをした。ここで今まで勉強してきたこと、やるべきことをしっかりやっていただいて、昨年と同じ轍は絶対に踏みたくない。いろんな人が協力して、そういったことに立ち向かって克服して、おいしいお米を全国のみなさんに届けたい」

県では、講習会を通じて生産者に技術指導を行うということです。








