山形県朝日町の50代女性がSNSを悪用した投資の名目の詐欺被害に遭い、1300万円以上をだまし取られました。

警察によりますと、朝日町の50代女性は今年5月上旬、知人から投資に詳しい「シノハラ」と名乗る男を紹介され、連絡先として教えてもらった「03」から始まる番号に電話をかけました。

シノハラからは「皆さん短期間でかなりの利益を出している」「暗号資産を購入し、コインに替えると利益が出せる」などと投資を勧められ、シノハラから紹介された「PROMISEサポート」、「OTC Concierge」という登録名のLINE IDを教えられ登録しました。

その後、登録したアカウントから追加融資を勧められたり、相場の情報を教えられたりしたため、女性はシノハラらの指示どおりにお金を振り込めば利益が出るものと思い、暗号資産を運用するための投資名目で、今年5月15日から6月5日までの間、8回にわたり、インターネットバンキングで指定された口座に1326万円を送金したということです。
 
女性がシノハラから教えられたアプリを確認したところ、アプリ上では暗号資産の価値が上がっていて、1億5000万円ほどの利益が出ていたということです。

そこで、6月上旬、女性が出金しようとしたところ、シノハラから手数料がかかるなどと言われ、その後連絡がつかなくなったということです。

警察は、この詐欺はSNSなどを通じて対面することなく交信を重ねるなどして関係を深めて信用させ、指定した預貯金口座への振込みなどで金銭などをだまし取る、
「SNS型投資詐欺」という手口だとしていて、「必ず儲かる」「元本保証」などの
言葉は信用しないよう呼びかけています。