鶴岡市の漁港の沖合で船が転覆し、漂流していた男性を助けたとして、漁師5人に酒田海上保安部から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、漁師の今野勝さん、伊関領平さんら5人です。

きょうは酒田海上保安部で感謝状の贈呈式が行われ、代表として今野さんら2人が出席しました。

事故は5月12日、鶴岡市堅苔沢漁港で起きました。

50代の男性がミニボートに乗って1人で釣りをしていたところ、ボートが転覆し海に投げ出されたということです。

男性は、堅苔沢漁港を友人と一緒に訪れ、1人で漁港の沖800メートルの付近で釣りをしていましたが、男性から友人に「船に水が入り戻れなくなった」と連絡があり、友人が通報しました。

今回表彰を受けた5人は救助ボランティア団体に所属していて、酒田海上保安部から出動要請を受け救助船で駆け付け、転覆したミニボートにつかまったまま漂流していた男性を引き上げ、ミニボートとともに最寄りの港まで運びました。

男性にケガはなかったということです。

酒田海上保安部では、長時間海中にいれば命の危険があったとしています。

酒田海上保安部の相川武司部長は「生業を投げ打って直ちに出動して、救助の手を差しのべていただいた」などと感謝のコメントを出しています。