酒田市消防団の副分団長の男が市の施設に放火し逮捕された事件について、犯行現場から灯油が検出されたことが新たに分かりました。
また、男の自宅からは犯行に使ったとみられる灯油のにおいがするペットボトルが数本押収されています。
非現住建造物等放火の容疑で逮捕されたのは酒田市の会社員で酒田市消防団第1分団副分団長の田賀一稀容疑者(27)です。

田賀容疑者は先月30日の夜に酒田市公園会館の外壁に火をつけ、壁などを焼いた疑いがもたれています。
警察の調べに対し、田賀容疑者は容疑を認めていて、「ストレスがあった。着火ライターで火をつけた。」という趣旨の供述をしていました。


関係者への取材で、火災現場から灯油の成分が検出されたことが新たに分かりました。

また、田賀容疑者の自宅からは犯行に使ったとみられる灯油のにおいがするペットボトルが数本押収されたということです。
酒田市内では、今年4月下旬から先月上旬にかけて、空き家や会社事務所などが焼ける不審火が相次いでいて、このうち複数の現場で油の成分が検出されているということです。
警察では、他の不審火と田賀容疑者の関連も調べるとともに犯行の動機などを詳しく調べています。


こうした中、昨夜、酒田市消防団の最高幹部会議が開かれました。

会議では、今回の犯行にはストレスが関係しているとみられることから、倫理行動規範やストレス管理、メンタルヘルスついての研修を行う方針が示されました。
また、田賀容疑者の処分については、検察の処分が出た段階で臨時の最高幹部会議を開き、決定するとしています。

その場合、処分は懲戒免職になるということです。







