県漁業協同組合の男性職員が、漁業者団体の貯金口座などから、およそ600万円を横領し解雇されていたことがわかりました。

県漁協によりますと、横領したのは、一般事務などを行っていた元職員の男性です。

元職員は、漁業者団体の貯金口座や金庫室で保管している現金の、合わせておよそ600万円を横領したということです。


横領は先月23日に行った内部監査で発覚し、本人から聞き取りをしたところ、横領を認めたということです。

元職員は、動機について「自宅の修理や家族の介護費用で資金的に困窮していた」などと話しているということです。


元職員は、団体の貯金口座や金庫室を管理する立場で、県漁協はその立場になった2021年4月から横領していたとみています。


男性は先月31日付で解雇されています。


横領した金は全額返金されていますが、県漁協では県や酒田警察署に被害を申告し、被害届の提出に必要な書類などを準備しているということです。


横領額は元職員の申告に基づくものだということで、県漁協では引き続き調査を進めるということです。


県漁協では「不祥事が二度と起こらないよう、さらなるコンプライアンスの意識向上と内部管理体制の強化を図ってまいります」とコメントしています。