本格デビューから今年で2年目となるさくらんぼ「やまがた紅王」の出荷説明会が山形県天童市で開かれ、関係者が「やまがた紅王」のブランドを守るための厳しい基準を細かくチェックしていました。
さくらんぼの大玉品種「やまがた紅王」は本格デビューから今年で2年目を迎えます。

県によりますと、今年は4月以降の気温が高かったことから生育は例年よりも早く進み、今年は、今月中旬から出荷が始まる見込みです。

出荷シーズンを目前に、きょうは県やJAの担当者などが集まって、出荷基準を確認しました。

県担当者「(去年は)品質のばらつきに関して流通関係者や消費者からご指摘をいただくような事例があったと認識している」

説明会で確認されたのは、品質を均一にするための着色や大きさの選別です。
「やまがた紅王」として出荷するためには果実の大きさが直径25ミリ以上の2Lで、50パーセント以上の着色が必要です。

しかし、「色のつきすぎ」にも注意が必要で、担当者が注意を呼びかけていました。
県の担当者「過着色、色が濃くなる前に食味をしっかり確認した上で、いい時期で収穫をしていただくように指導をお願いしたい」

説明会ではほかにも、決められた容器に詰める実演も行われました。
県農林水産部園芸大国推進課 近野広行 課長「昨年よりも生産量が多いということで目にする機会も増えてくるかと思いますので、ぜひお店で見かけた際には手に取っていただいて、お買い求めいただいて、味わっていただければと」

今年の出荷量は、去年の出荷量17トンを大幅に上回る40トンを目標にしているということです。








