富山地方鉄道不二越・上滝線の再建に向けて、富山市は12月1日、増便や新駅設置などの素案を提示しました。官民連携で利便性の向上を目指す内容に専門家は前向きな評価を示しています。

電鉄富山駅から立山町の岩峅寺駅までを結ぶ不二越・上滝線。地鉄は、この路線の月岡―岩峅寺間を約8700万円の赤字を抱える“不採算区間”としています。

地鉄と沿線自治体は、線路や車両の維持管理費を行政が負担し、地鉄が運行を担う「みなし上下分離方式」を軸に国の支援制度を活用した「再構築事業」の実施を検討してきました。

こうした中、12月1日に開かれた不二越・上滝線のあり方を検討する分科会で、富山市が再構築事業の素案を提示しました。

富山市 藤井裕久市長
「交通事業者とわれわれ行政が近い関係で一緒に街づくりをしていく」

素案には、
▼運行本数の増加や車両の更新
▼新駅の設置
▼南富山駅に鉄道と路面電車の乗り換え専用ホームを整備
などが盛り込まれました。