任期満了に伴う高岡市議選が19日に告示され、定数25を7人上回る32人が立候補する激戦となっています。市長選のしこりが表面化したまま迎えた今回の市議選では自民党の市長派と非市長派で議会内の勢力図がどのように変わるのか注目されます。

19日告示された高岡市議会議員選挙の立候補者は、以下の通りです。

条例改正により、前回選から2議席減った定数25に対し、現職20人、元職3人、新人9人の32人が立候補しました。

今回の市議選に対し、高岡市民は――

高岡市民
「大事な選挙やと思うよ、今度は」
「若い人が頑張るということでやってもらえばね」
記者
「新しい風がほしい?」
高岡市民
「そうです、間違いない」

高岡市民
「一応、富山県では第2の都市なのに、今もう市民会館はない、体育館もボロ、何にもない。人が集まらない、他行っちゃう。そういうのも考える人がおったらいいなと」

高岡市民
「全然興味ない。何もわからんね。ただ商売しているものですから、バブルの時代みたいににぎやかになってほしいとは思うけどね」

今回の市議選で注目されるのは出町市長派と非出町市長派の自民の異なる会派がどれだけ議席を獲得するかです。

発端は、保守分裂となったことし6月の高岡市長選。

元市議の出町譲氏は自民の少数会派「高岡愛」出身で当時の現職を破り初当選。

一方、自民党高岡市連は当時の現職を推薦し自民の最大会派「同志会」も組織的に支援していました。

選挙戦をめぐっては、自民党高岡市連の嶋川武秀県議が推薦候補ではない出町氏を応援したとして、10月1日、市連から戒告処分を受けました。

嶋川県議は元高岡市議で、出町氏らとともに会派「高岡愛」を立ち上げた経緯があり、戒告処分の「無効」を訴え、市連に再審査を請求。

市長選のしこりが表面化したまま今回の市議選を迎えました。

高岡市民
「そんなケンカしてないで仲良く、町のために何かしてほしいなと思う」

高岡市民
「みんな高岡を良くしたいと思っていることだから、何派、何派よりも、みんなお互いに話し合えば、意見を理解し合えるがでない?」

今回の市議選で、「高岡愛」は議会での代表質問が可能になる4議席の獲得を目指す方針で、議会内の勢力図がどのように変わるかが注目されます。

高岡市議選は10月26日投票で、即日開票されます。