富山市内の40代女性が大阪府警の警察官や検事のオカモトを名乗る男から約300万円をだまし取られていたことがわかりました。

富山中央警察署によりますと、9月16日、富山市に住む40代女性の携帯電話に「+1」から始まる電話番号から大阪府警の警察官を名乗る男から電話がありました。

男は「あなた名義で発行されたキャッシュカードに被害金の振り込みがあり、逮捕状が出ている」「誰かに言えば罪に問われる」「この後はLINEでやり取りする」など言い、女性にLINEのIDを伝えました。

女性は伝えられたLINE IDを登録するとビデオ通話で、検事のオカモトを名乗る男から「無罪かどうか調べるためにお金の流れを調べる必要がある」などと言われ「逮捕状」と書かれた書類の画像が送られたということです。

女性はオカモトの指示を受けながら暗号資産を購入し、暗号資産の口座に2回にわたり計298万6889円分を入金しました。

その後、オカモトと連絡が取れなくなり、入金した暗号資産がなくなっていたことから女性は詐欺被害に気付き、警察に被害届を出したということです。

警察は、警察官や検察官などの捜査機関を名乗る者から電話があった場合、相手の名前や所属部署、内線番号を確認し、一旦電話を切って家族や知人、警察に相談するよう呼びかけています。

また「+」から始まる国際電話番号を悪用した特殊詐欺が急増しているため、このような表示の電話には出ない、かけ直さないよう注意を呼びかけています。