富山県は22日ダムなどの貯水率を発表し、県内に13ある農業用のダムやため池のうち9カ所で貯水率が低下したと明らかにしました。県は「危機的な状況にはない」としつつ、引き続き節度ある水の使用を呼びかけています。

県農林水産部が所管する13のダムやため池のうち、8月12日より貯水率が低下したのは9か所で、そのうち貯水率が50%未満となったのは南砺市の刀利ダムなど5か所です。
このうち、刀利ダムと富山市の古洞ダムの貯水率は17%と、20%を割り込んでいます。

ことしは連日続く猛暑の影響で田んぼの枯渇が問題となっていて、8月7日の大雨などにより一時回復傾向にありましたが再び減少に転じた形です。
県は農業用水を最も必要とする時期のピークは越えた一方、依然平年よりも貯水率の低い状態が続いているとして晩生の品種を育てる生産者などに配慮し、節度ある用水の使用を呼びかけています。
