東シナ海から伊豆諸島を通り日本の東にのびる前線の影響で、九州南部では地盤が緩み土砂災害の危険度が高まっています。9日は九州南部と東北地方で土砂災害に厳重警戒が必要です。また、この前線は12日頃にかけて北上し、西日本から東日本へと大雨が広がる見込みです。雷を伴う激しい雨や非常に激しい雨に注意が必要です。

前線停滞で大気不安定 九州南部は土砂災害に警戒

前線が東シナ海から九州、伊豆諸島を通って日本の東にのびて停滞しています。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態が非常に不安定となっている地域があります。特に九州南部では、これまでの大雨で地盤が緩んでいる場所があり、土砂災害の危険度が高まりやすい状況となっています。

この前線は9日朝にかけて停滞した後、12日頃にかけて次第に北上し、降水が西日本から東日本へ広がる見込みです。一方、北日本を中心に上空約5500メートルには氷点下9度以下の寒気が流れ込んでおり、大気の状態が不安定となっている所があります。