老舗の内装工事業者として一定の知名度を誇っていた「大昇」は、11月29日までに富山地裁に破産の申請をしました。負債総額は1億4200万円とみられます。

東京商工リサーチによりますと「大昇」は1961年(昭和36年)に「大昇装飾」として個人創業、1988年(昭和63年)に法人化し、富山県内では老舗の内装工事業者として一定の知名度があり、地場の建設業者の下請け工事を中心に公共物件や事業所、個人住宅などの工事を受注、壁紙や床材、カーテン、ブラインド、ロールスクリーン、カーテンレールなどの取り付けを手がけ、ピーク時には売上高4億9000万円を計上していました。

その後は長引く不況を背景に消費マインドの冷え込みや競争の激化で業績は悪化、新設住宅着工戸数の減少も追い打ちをかけ、2024年6月の売上高は1億1498万円まで低下、赤字決算による債務超過が続き、最終損益は36万円にとどまっていました。負債総額は1億4200万円に上ると見込まれています。