自民党の田畑裕明衆議院議員が29日記者会見を開き、不適切な党員登録について亡くなった親族が無断で党員登録を行い、党費は親族や田畑議員の父親が支払っていたと述べました。不適切な登録は262人にのぼるとし自身の関与は否定しました。
自民党 田畑裕明 衆議院議員
「多大なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫びを申し上げます」

富山市内で会見を開いた自民党の田畑裕明衆議院議員。支援者と交わした電話の音声データから支援企業の従業員名簿を元に無断で党員登録したほか架空名義の党員を水増しし、その党費の支払いに企業献金を充てた疑いが浮上しています。

会見では田畑議員の事務所が管理する党員701人のうち、あわせて262人が不適切な党員登録だったことを明らかにしました。

不適切な党員登録は2015年から始まっていて、親族が2つの企業の従業員などを無断で党員登録し、党費を支払っていたとしました。
親族が亡くなってからは父親が党費を支払っていたと述べ、自らの関与は否定しました。
また、音声データの発言については事実と異なるとしました。

田畑議員は政治不信を招いた責任をとり、党の国会対策副委員長の辞任を申し出たということです。
