寒さが厳しいこの時期、鼻水に悩まされている人も多いのではないでしょうか。鼻をすすりすぎると耳に炎症が起きる恐れもあり、特に子どもは注意が必要です。

鼻水が出ると、無意識にすすってしまう人も多いと思いますが、希望ヶ丘耳鼻咽喉科クリニックの仲江川雄太院長によりますと、鼻のすすりすぎには注意が必要だといいます。

仲江川院長「鼻すすりを頻繁に行うと耳管が閉じてしまう。そうするとその中に水がたまり、鼓膜も内側に引っ張られてしまう」

仲江川院長によりますと、鼻を何度もすすってしまうと、鼻の奥と耳を繋いでいる「耳管」と呼ばれる管が閉じ、中耳に水が溜まってしまいます。そうすると、中耳炎を発症しやすくなるといいます。

また、鼻を強くかむことで耳のなかに菌が入り、炎症が起きる恐れも。特に注意が必要なのは、中耳炎になりやすい小学生未満の子どもです。

予防のポイントは、マスクを着用して加湿すること、そして、鼻を正しくかむことです。

仲江川院長「片方の鼻を抑えて、もう片方の鼻を通す」

片方ずつ、一度に鼻水を出し切らず、複数回に分けて優しくかむことが大切だといいます。