福島第一原発で作業員が放射性物質を含んだ廃液で汚染された事故で、東京電力は、予定外の操作をしたことなどが原因とする調査結果を公表しました。

10月、福島第一原発の汚染水を処理する施設で、配管の洗浄作業中、放射性物質を含んだ廃液をためるタンクからホースが外れて作業員にかかり、汚染された2人が入院しました。

東京電力は16日、調査結果を公表し、配管の弁を一時的に閉めたことで圧力が変化して水の勢いが増したことや、ホースの固定も十分でなかったことを原因としました。弁を閉める作業は予定になかったということです。

また、防水の作業着は現場の責任者が不在で、着用が徹底されませんでした。

東京電力は「重く受け止めており、再発防止策を実施する」としています。