9月8日の線状降水帯による記録的な豪雨から1か月、被害が集中した福島県いわき市では、いまも22世帯30人の方が避難生活を余儀なくされています。内郷地区では、自宅などが浸水被害に遭った人たちが多く復旧に向けた動きが続いています。1か月が経とうとする今、災害から立ち直ろうする地域の動きを追いました。

9月8日の豪雨被害が特に大きかったいわき市。1人が死亡、1700棟を超える住宅が浸水しました。

あれから1か月。道路脇に置かれていた災害ごみの撤去も終わり、見た目は町はいつもの様子に戻りつつありますが、被害があった住宅を訪ねてみると…。

内郷地区の住民・中村秀子さん(88)「まだまだだめです。大工さんも忙しいし、私たちはアパートに住もうかと思っている」

そう語るのは、中村秀子さん(88)。1階は床上まで水に浸かり、今も2階で暮らしています。

中村秀子さん

中村さん「下は全部ないです。洗濯機も冷蔵庫もみんな倒れてしまって、タンスも倒れた」

4年ほど前から週3日デイケアに通っていますが、ひざが悪く階段が辛いため、家の修理が終わるまでアパートを借りることになりました。

中村さん「私は足が悪いから、手術してだめだから」