福島県いわき市は10日、「産後ケア事業」の事業委託先が紛失していた利用者の個人情報が入ったUSBメモリが発見されたと発表しました。

いわき市は7月3日、市の「産後ケア事業」の事業委託先が、利用者とその家族56世帯、169人分の名前や住所、産後ケアの内容などを含む個人情報が記録されたUSBメモリを紛失したと発表していました。

事業委託先は、NPO法人コミューン・ウィズ助産師で、6月22日、50代の担当女性職員が紛失に気づき、6月30日、市に報告がしました。

このUSBメモリにはそのほか、福島市、富岡町、大熊町、広野町、浪江町の産後ケア利用者の個人情報も記録されていたとそれぞれの市と町が発表しました。

いわき市によりますと、その後、事業委託先がUSBメモリを探していたところ、7月8日の午後9時ごろ、事業所内の業務用パソコン付近で発見され、いわき市に連絡したということです。USBメモリは事業所内で見つかったため、情報漏洩の可能性は低いと見られています。

いわき市では、事業委託先に対し、個人情報の適正な取り扱いを、面談の上直接指導するなどして再発防止に努めるということです。