およそ5000年前の貝塚を発掘調査したそのままの状態で見学できる施設が、4日、報道陣に公開されました。今年の夏休みの自由研究にも利用できそうです。

阿部正輝記者「7月22日から一般公開されるこちらの施設。ここでみられるのは、およそ5000年前の世界です。」

福島県南相馬市の浦尻貝塚縄文の丘公園に完成した「貝塚観察館」。史跡一帯を公園として整備する事業の一環として作られたもので、浦尻貝塚の一部が発掘された状態のまま展示されています。

南相馬市教育委員会・川田強さん「この施設では、断面のほかに貝塚の表面も組み合わさった形で見学できるのがこの施設のポイント」

展示されている貝塚は、およそ5000年前のもので厚さは1.8メートルほど。アサリやカキといった貝のほかにも、縄文土器や動物の骨などおよそ50種類を観察でき、その変遷からは、貝塚周辺の環境や縄文時代の人々の生活の変化などを紐解くことができます。

川田さん「貝塚の中からは貝だけでなく、たくさんの道具や動物の骨が出てきている。そういうものを見つけながら縄文時代の生活に思いを馳せたり、どんな時代だったのだろうと考えたりするきっかけになってほしい」

夏休みの自由研究にもぴったりの「貝塚観察館」は、7月22日から一般公開されます。