東京以外で初めての再利用となります。福島県内の中間貯蔵施設に保管されている除染土が仙台市とさいたま市で再利用されることとなりました。

福島第一原発の事故の除染で発生した土は、県内の中間貯蔵施設に一時保管されていて、2045年3月までに県外で最終処分することが法律で決まっています。

最終処分量を減らすため、政府は放射性物質の濃度が低い土の再利用を進める計画で、去年、総理官邸などで実施されました。

こうした中、政府は25日、関係閣僚会議を開き、新たに地方の出先機関でも再利用することを明らかにしました。

木原官房長官「次の段階として、地方支分部局2か所の施工を速やかに行うとともに、他の地方支分部局などで案件を創出するため、関係府省庁が協力して取り組んでください」

環境省によりますと、再利用は、仙台市とさいたま市にある合同庁舎の花壇などで予定されていて、いずれも、およそ1立方メートルの除染土が使われる計画です。

石原環境大臣「今般、仙台合同庁舎とさいたま新都心合同庁舎において状況が整ったため、再生利用を実施することといたしました」

東京以外で除染土を再利用するのは、これが初めてとなります。

石原環境大臣「地方でも実証することを示したので、新たなる一歩という形」

この決定に、自宅の土地が中間貯蔵施設となった大熊町の松永秀篤さんは…。

松永秀篤さん「中央省庁で使い始めてからちょっと時間がかかりすぎた。もう少し早く進むのかなと思っていた。いかに日本全国で負担というか受け入れてもらえるのかなと考えると、少しは進んだのかなという気持ちでいる」

一方で最終処分の期限まで残り19年。松永さんは、取り組みをよりスピードアップさせる必要があると訴えます。

松永さん「繰り返し繰り返し丁寧に説明していくしかないのかなと思う。電力関係の国策でやった原子力発電所だからその事故なんだから、その始末もきちんと政府でしっかり考えてほしいと思う」