「次は1位しかない」届いた吉報

新調して間もない、仕込みの設備を含め、多くのものを失ったいま、まずはがれきの撤去が大きな課題だといいます。

岩田社長「がれきの撤去費用が思ったよりも高額で、なかなかそれも工面というか考えるのに結構、頭悩ませていますね」

再び立ち上がるためには多くの課題がある中、この日、酒蔵にあるものが届きました。世界的な酒の品評会で、笹正宗酒造の酒が評価を得た証でした。市販されている酒を評価する世界的な酒の品評会サケコンペティションで、笹正宗酒造の「ささまさむね特別純米」が、全国から300近い出品があった純米酒部門の2位に輝いたのです。

岩田社長「きょう発表だなってぐらいで、すごいレベルの高い品評会ですので、期待せずに作業とかしておりました」

火事のため、表彰式に出席できなかった岩田さんたちの元に、出席していた県内の蔵元から知らせが入り、自分のことのように喜ぶメッセージに絆を感じたという岩田さん。兄の専務・高太郎さんと弟の社長・悠二郎さん。父から酒蔵を引き継いだ2人は酒造りに励み、全国新酒鑑評会でも何度も金賞を受賞。さらに、火事のあと届いた吉報を手にして…。

岩田社長「実感が湧きました」
兄・高太郎専務「こういうふうになってからすぐこんな名誉ある2位という賞をいただいたので、もう頑張る、なんというか励みになります」
岩田社長「2位の次は1位しかないと思ったので、再建して頂きを目指したいと思っています」

いま、事務所代わりにしている車庫に法被が飾ってあります。そこには、同業の酒蔵や仲間からの励ましの言葉が書かれていました。笹正宗を支援する輪が広がっていました。