6日、福島県いわき市は、市内で3日に発生した法面の崩落現場で土砂災害発生のおそれがあるとして、小名浜岡小名の住宅に住む1世帯2人に避難指示を出しました。

市によりますと、この場所は私有地で、3日午後7時半ごろ、がけ地の法面に吹き付けていたモルタルの一部がはがれ私道上に落下しました。

法面の崩落現場


この崩落によるけが人や住宅への被害はありませんでしたが、一時道路が封鎖され車両が通行できない状態となりました。

市は、度重なる自然災害の影響でモルタルが風化したことが崩落の原因と見ていて、崩れたモルタルの近辺にも亀裂が入り中が空洞の場所が目立つなど、再び崩壊する危険性があるため避難指示を出しました。

避難指示の対象となった住宅に住む2人は、3日の時点ですでに知人の家に自主避難しています。

モルタルが落下した私道は4日に通行可能となり、市は注意の看板を設置しました。

市によると、現場が私有地で修繕作業ができないため、土地の所有者や開発業者などが話し合い、今後の対応を決めるということです。

※写真はいわき市ホームページより