福島第一原発事故の除染で出た除染土を、東京の「新宿御苑」で再利用する実証試験の計画について、21日夜、都内で住民説明会が行われました。
福島県大熊町と双葉町の中間貯蔵施設には、東京ドーム11個分およそ1336万立方メートルの除染土が保管されています。
除染土は、2045年までに県外で最終処分することが決まっていますが、国は、放射性物質が一定の基準値を下回れば、公共工事などで再利用する考えを示しています。
再利用の実証試験は、これまで南相馬市や飯舘村でも行われましたが、環境省は東京の「新宿御苑」でも計画していて、21日、住民説明会を行いました。
実証試験では、一般の人が立ち入らない場所におよそ10トンの除染土を入れ、上から別の土で覆って花壇を作る計画です。
説明会の参加者「一応今日の説明では安心感を得ました」
説明会の参加者「賛成できるだけのちゃんとした安全性を言ってくれないと、(除染土を)持ってきては困るなと思います」
会場の外では、計画に反対する人たちが集まり、プラカードを掲げて抗議しました。
環境省は今後、追加の説明会なども検討するとしています。










