今年6月から導入された「拘禁刑」を受け、福島刑務所では、保護犬と触れ合うことで受刑者の更生を支援する新たなプログラムが始まりました。
今年6月、懲役刑と禁錮刑が廃止され、全国で新たに導入された拘禁刑。拘禁刑は、年齢や国籍、依存症の有無、刑期の長さなどに応じて作業や指導を行い、再犯防止や社会復帰を目指します。
こうした中、福島刑務所では31日、動物愛護センターと協力し、受刑者が保護犬と触れ合う「保護犬育成プログラム」が始まりました。東北では、初めての取り組みです。

福島刑務所 矯正処遇部・中林保雄さん「保護犬を育成していく、保護犬は現状殺傷されていることを勉強させることで、命の大切さ、犬のしつけを通じて自己肯定感、自己効力感を感じられる機会になったのでは」
プログラムには、普段、自営作業を行っている受刑者12人が参加し、えさをあげたり、犬との触れ合い方を学んだりしました。久しぶりに犬とふれあった受刑者は…。
参加した受刑者「改めて早く帰って、また自分の家の犬と触れ合いたいなと思いました」
命の大切さや、地域との共生を学ぶこのプログラム。福島刑務所は、受刑者の反応次第で来年度の実施も検討していきたいとしています。


 
           
   
  









