心身に重い障がいがある子ども、医療的ケア児の災害時の避難を想定した訓練が、17日、福島市で行われました。

この訓練は、地震が発生したことを想定し、医療的ケア児とその家族が福祉避難所に避難するまでの流れを確認するもので、福島市では初めて行われました。

福島市 障がい福祉課・南友香さん「昨年度、能登の地震が発生したということで、連携会議の中で防災をテーマにみんなで考えたことがきっかけとなった」

訓練には、医療的ケア児とその家族に加え、看護師も参加し、自宅から車で移動した後、避難所で子どもに医療機器をつけたり、病院へ連絡したりする流れを確認しました。訓練の後の振り返りでは、子どもの命に直結する電源をどう確保するかが、課題に上がりました。

医療的ケア児等コーディネーター・菅原宏大さん「蓄電池とか発電機を医療的ケアの必要なお子さんがいる世帯に手に入りやすくしてもらったりとか、福祉避難所に蓄電池等を配置してもらったりとか、電源がすぐに確保できる態勢が市内のあちこちで広がっていけば良いと思う」

市では、今後も医療機関などと連携しながら支援体制の整備を進めていきたいとしています。このほか、訓練では、荷物が多くて移動に時間がかかったことなども課題としてあがりました。家族でできることには限界があるため、当事者以外の人たちがどう向き合うのかが大切です。