『9人が一致団結して、1点を一生懸命みんなで取りに行くっていうのがソフトボールの魅力だと思います』
『誰かがかけちゃいけないっていうのが一番で、それをみんなで補って、声かけあって、助け合ってるっていうのがチームでいいところかなって思ってます』

「県立でも勝てる」
ここにいる誰もが同じ思いで白球を追いかけます。

福島県立白河旭高校。
1997年、前身の白河女子高校の伝統を受け継ぎ、男女共学、白河旭高校となりました。

ソフトボール部の部員は現在9人。
試合に出場するにはギリギリの人数ですが、部員ひとり一人が「白河旭」であることにこだわり活動を続けています。

関根さん
「自分は元々私立に行こうとしたんですけど、一度ここの練習会に参加して、県立高校なのに一致団結してて、先生もしっかり丁寧にひとりひとり教えてくださってて、そうゆう環境の中で自分もプレーしたいなって思ったので、旭高校を選びました。」

大越さん
「先輩から指導がすごいって聞いてたので、自分も先生のもとで教わったら、さらに実力を伸ばしていけるかなって思ったので入りました。」

久保木さん
「県立でも私立に勝てるようなチームを作りたいって言われて、その言葉でここに入ろうって思いました。」

生徒数の減少で存続が危ぶまれる部活動が増えているなか、ソフトボール部も厳しい現状が続いています。

相場監督
「高校生活って3年間しかなくって、その中でソフトボールを選んできてくれた生徒に、高校でソフトボールやってよかったなっていう風に思って終われる、県立学校でもここまで頑張れるよって姿を見せたいなって思ってやってます。」

「ソフトボールを続けたい。」
そんな彼女たちの心を惹きつけたのが、部を率いる相場監督の『県立でも勝てる』その言葉でした。

『大会も近いので、それぞれのやるべきことを意識して、一球一球しっかり集中して今日の練習も頑張っていこう』

ソフト部の活動は平日の放課後に加え、土日の県外遠征。
練習は攻撃から守備と短いローテーションで、休むことなく動き続けます。

ハードな練習ですが、選手の中には高校からソフトボール始めた選手の姿も。

邊見さん
「ノックがすごく早くて、人数が少ない分、回ってくるのが早いのでそれが一番大変です。」

渡辺さん
「最初ついていくのは大変だったんですけど、やっていくうちにだんだん慣れてきて、みんなについていけるようになりました。」

どんな厳しい練習でも、彼女たちには頑張れる理由がもう一つ。

吉田さん
「ずっと1年生時から、合同でやってきて、3年生になって初めて単独で出られるのでうれしいです。」

数年、他校と合同チームを組み試合に出場してきた、白河旭ソフトボール部。

今年は9人。
誰一人かけてはいけない。

だからこそ、互いの個性を認め合い、励まし合い、どこよりも強い結束力でグラウンドに立ち続けます。

今、この瞬間を共にできる最高の仲間と。

ステップ
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福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年6月4日放送回より)