福島県の内堀知事は、総額1兆2800億円あまりとなる来年度の当初予算案を発表しました。このうち、復興・創生分の予算は今年度よりも263億円増えました。

内堀知事「今回の新年度予算のネーミングでありますが『ふくしま復興・創生推進予算』であります」

4日に発表された来年度の県の当初予算案は総額およそ1兆2818億円で、今年度よりも437億円、率にして3.5%上回りました。来年度は、第2期復興・創生期間の最終年度になります。このため、被災12市町村の道路整備などの公共事業費や人口減少対策関連事業費など復興を加速させるための予算として、今年度より263億円多い、およそ2657億円が「復興・創生分」に充てられています。

歳入では、国内景気の緩やかな回復などを背景に、県民税や地方消費税、法人事業税が増えることが見込まれることから、今年度より97億円増え、2452億円あまりとなっています。

また、県の借金にあたる「県債」は、92億円多いおよそ1570億円が新たに発行される予定で、来年度の県債の残高は過去最高の1兆7135億円にのぼる見通しです。

内堀知事「今後も様々な困難に立ち向かいながら、県民のみなさんが希望を持ち、安心して暮らせる福島を築き上げていくため全力で挑戦を続けてまいります」

来年度の当初予算案は、2月14日から始まる県議会に提出されます。