選挙について学ぶ出前授業が、宮城県多賀城市の小学校で行われました。児童たちは、「ある争点」を描いたアニメを見た後、実際に一票を投じ、選挙制度への理解を深めました。

アニメ:
「高い税金をかけて、そのお金を村の貧しい人に分けてあげるべきだ」

多賀城市の山王小学校で行われた出前授業では、架空の村長選を描いたアニメが教材として使われました。村の大企業に「高い税金を払ってもらい、みんなに分配する」というキャンディ候補。

「その必要はなく、もっと稼いでもらい遊園地などを建ててもらう」というデイト候補のどちらに投票するか、みんなで意見を出し合いました。

キャンディ候補を支持する児童:
「困っている人にお金をあげたら、困っている人がうれしい気持ちになる」
デイト候補を支持する児童:
「村が将来発展する可能性を考えているデイトさんが良い」

児童たちはグループごとに議論した後、実際に投票箱に一票を投じていきました。

開票の結果は・・・、キャンディ候補の勝利となりました。

参加した児童:
「ちょっと緊張したけど、大人になったら使うので、これからも話を聞いて、大人になった時に使いたい」
弘前大学教育学部 蒔田純准教授:
「アニメを使って分かりやすく選挙や民主主義について学んでほしいと思い、アニメを作りました」

弘前大学教育学部 蒔田純准教授

この出前授業は青森県の弘前大学が全国で行っているもので、9日は5年生およそ130人が参加し選挙制度への理解を深めました。