10月11日で東日本大震災の発生から12年7か月です。自力で避難することが難しい園児たちの避難誘導について地域ぐるみで確認しようと宮城県多賀城市のこども園で津波を想定した避難訓練が行われました。

避難訓練を行ったのは多賀城市の認定こども園「つむぎ野」で、0歳から5歳までの全園児85人が参加しました。

訓練は県内で最大震度7の地震が発生し大津波警報が出されたという想定です。

認定こども園 つむぎ野 渡邉玲子園長:
「頭を守って身をかがめてじっと動かないのは何のポーズというか覚えてる?」
園児:
「ダンゴムシ!」

園児たちは、園庭に集まり身の守り方を学んだあと、高台にある指定避難所の小学校まで散歩用のカートや徒歩で移動しました。訓練には、近隣住民に加え市内の郵便局員、地元企業の社員などあわせて50人ほどが参加して、子どもたちと手をつないだり車に気をつけるよう呼びかけたりして避難をサポートしていました。

園児:
「(避難所の学校まで)近いと思った。(Q 地震が起きたら?)ダンゴムシになってと言われました。(Q ちゃんと避難できそうですか?)できる!」

認定こども園 つむぎ野 渡邉玲子園長:
「子どもたちも普段から地域の方々に守られている、助けてもらえるということを肌身を持って感じることができるのではないかと思っています」

こども園では、今後も地域と連携して子どもたちの避難訓練を行うことにしています。