宮城県石巻市で、新たなブランド化を目指し、ギンザケにオリーブ由来の餌を与え育てる海面での養殖試験が行われています。31日は、成分分析などを行うためギンザケを生け簀から取り出す作業が行われました。

養殖試験が行われているのは石巻市の雄勝湾で、石巻専修大学と石巻市が地域連携事業としてギンザケの新たなブランド化を目指しています。

地元の漁師が、養殖生け簀から体長40センチほどに育ったギンザケ350匹を取り出しました。

今回、ギンザケに1か月間与えたのがこの餌です。

石巻専修大学が開発したもので、ポリフェノールを多く含んだ地元特産のオリーブの搾りかすや葉が活用されています。この餌で育ったのがその名も「オリーブ銀鮭」。

石巻専修大学によりますと、これまでの試験では旨味成分が増加したほか、身の色や香りなどが向上したということです。

石巻専修大学理工学部 角田出教授:
「(魚の)免疫が高くなることや、ストレスに対して強くなるメリットがある。残ったものを加工することによって餌になる。(オリーブ)農家と水産をつなぐパイプができる」

石巻専修大学理工学部 角田出教授

水揚げしたオリーブ銀鮭は今後、成分分析などが行われ、4月下旬に関係者が試食会を開いて味を確かめることにしています。