全校生徒が3人しかいない宮城県石巻市の牡鹿半島にある荻浜中学校で、閉校を前に最後の卒業式が行なわれ、卒業生2人が学び舎を巣立ちました。
石巻市立荻浜中学校で卒業を迎えたのは、阿部廉さんと平塚海惺さんの2人で、卒業証書が手渡されました。
万城目堅也校長が、「最後の卒業生として志高く邁進してほしい」とはなむけの言葉を贈ると、平塚さんは、3年間をともに過ごした、たった1人の同級生に感謝を伝えました。

卒業生代表 平塚海惺さん:
「たわいもない日常の会話、一緒に真剣になって物事に取り組んだ日々、いつもそばには廉さんがいました。荻浜中で一緒に過ごした思い出は、いつまでも宝物です本当にありがとう」

卒業生 阿部廉さん:
「(平塚さんには)行事で自分が動けない時にすごく助けてもらって、すごくありがたい存在です」

荻浜中学校は1982年に開校し、ピーク時には60人以上が在籍していました。しかし、震災後の生徒の転出などで今年度は3人となり、今月末で閉校することになりました。
