特別史跡・多賀城跡の関連施設となる宮城県加美町の「早風(はやかぜ)遺跡」で発掘調査が進めらています。このほど奈良・平安時代の役所を守るために設けられた「北門」の跡が発見され、8日に公開されました。

県多賀城跡調査研究所 黒田智章研究員:
「南側に(国指定史跡)東山官衙遺跡があるが、そこの北側に位置する門ということで遺跡群の中でも非常に重要な場所」

公開されたのは、発掘調査が進めらている加美町の早風(はやかぜ)遺跡です。早風遺跡は、約1300年前の8世紀前半に造られた陸奥国(むつのくに)・賀美郡(かみぐん)の役所跡であった国指定史跡「東山官衙(ひがしやまかんが)遺跡」の北から東側の丘陵地にあります。

調査は、1986年から本格的に始まり、これまでに奈良・平安時代の築地塀(ついじべい)や堀などが見つかっていて、当時の役所を守る大規模な防御施設であったことが分かっています。

今回の調査では、直径約20cmから25cmほどの柱で造られたとみられる掘立柱(ほったてばしら)式の「北門」の跡が初めて発見されました。

北門は、古い段階と新しい段階とに建て替えられていて、長期間にわたって使い続けられていたことが確認されました。

県多賀城跡調査研究所 黒田智章研究員:
「北門は2時期で見つかっていて、最初は八脚門で、そのあと4本柱に造り変えられている。城柵の構造を考える上で非常に重要な発見になる」

研究所によりますと、古代の行政や軍事の拠点である官衙遺跡群において、守りの要となる北門の発見は希少で県内では2例目ということです。







