近年、夏に猛暑が続く理由として「新しい高気圧」の存在を発見した、宮城県丸森町出身の大学院生が18日、地元で講演し、そのメカニズムを説明しました。また、同じ大学の気象の専門家も登壇し、温暖化が進んでも冬はたびたび寒さが厳しくなると指摘しました。

三重大学大学院・天野未空さん:
「2010年頃に気候が大きく変わって、北日本の気温変化ががらっと変わって毎年のように暑くなっている」

丸森町の「町民のつどい」で、夏の暑さの研究について講演したのは、三重大学の大学院生の天野未空さん(27)です。

丸森出身の天野さんは、小学校で経験したコメの食べ比べの授業から、かつては夏の冷たく湿った風「やませ」が稲作に大きな影響を与えたことを知り、気象に興味を持ちました。

そして大学院で、南北傾斜高気圧と呼ばれる新しい高気圧が、夏に日本付近で発生しやすくなっていることをつきとめたのです。

三重大学大学院・天野未空さん:
「南北傾斜高気圧によって、やませの風はブロックされるし、暖かく湿った空気はより北日本の方に運び込まれる、猛暑頻発と冷夏不発生の一因は南北傾斜高気圧と言えます」

さらに2025年の夏、三陸沖の観測で得られたデータをもとに、海水温が平年よりかなり高い状態がここ数年続いていることも猛暑につながっていると説明しました。

話を聞いた人:
「地元出身の方が地元のコメをきっかけに気象を研究して、ここまで至って南北傾斜高気圧という論文にまとめたことは非常にすごいなと思っています」







