人の生活圏へのクマの出没を防ぐため、宮城県栗原市ではクマの餌となるカキの木などの伐採作業を22日から始めました。
伐採作業が行われたのは、栗原市一迫にある川内地区で、住宅にあるカキの木4本を市から委託を受けた業者が伐採しました。栗原市内では2025年10月、キノコ採りをしていた75歳の女性がクマに襲われ死亡し、別の70代の女性が行方不明になるなどクマによる人的被害が出ています。

このため市ではクマの餌となるカキやクリの木の無償での伐採を住民から受け付けています。この地区では2025年、クマ10頭がわなで捕獲されていて、カキを食べている姿も目撃されていることから、住民からは安堵の声が聞かれました。

木の伐採を依頼した住民:
「いくらかでも安心感は出るのではと感じる」


佐藤智・栗原市長:
「人の住んでいる所にクマが出てこないよう木を伐採する。将来的には国や県と調整しながらクマの頭数も調整すべきと思っている」
栗原市には約8000本の伐採依頼が寄せられていて、2025年度中に270本を伐採することにしています。







