風を切る、解放の瞬間

落ち葉が舞う秋のコース。バイクのエンジン音が森に響き、佐藤朱アナは、集中してハンドルを握り、コーナーを曲がり、直線を進んでいきました。

そして、運命の一本橋が目前に迫る。

「ああ、来ました、来ました、来ました」

回想・佐藤朱アナ「 こんな、今日初めてですよ、オートバイ」

周囲の声援が響く中、佐藤アナは、ゆっくりと一本橋に乗り上げた。

身体が少し揺れましたが、視線は前を向いている。ハンドルを微調整しながら、慎重に、しかし確実に前へ進む。そして——

「ああ!」
一本橋を渡り切った。歓声が上がる。

佐藤アナは、そのままアクセルを開け、残りのコースを駆け抜けました。

そして、ゴール!!

「一発クリア」と須貝選手が祝福の言葉をかけました。


佐藤朱アナ:「いや、もう驚きました、自分でも。まさか今日一番の走りできたなって」

達成感で声を震わす佐藤アナ。

佐藤朱アナ:「オートバイってこう、やっぱり風を切って走っていく爽快感とか、あとここだとすごく自然に囲まれて、もう解放されたような、そんな気持ち良さも感じました」

須貝選手:「このスポーツランドSUGOは、モータースポーツ全てが楽しめる、宮城の貴重な場所なので、多くの皆さんに、今回のチャレンジをきっかけに色々と広まるといいなと思います」

「いつか本当、須貝さんが乗ってるような本格的なこのバイク、乗ってみたいなって思うくらい、すごい経験をさせてもらいました」と、さらなる高みへの挑戦も口にした佐藤朱アナ。

一度もバイクに乗ったことのない佐藤朱アナが、わずか数時間で課題をクリアし、風を切って走る喜びを知ることができたのは、レジェンドライダーの技術、そして、何よりも「できる」と信じて励まし続けた優しさでした。







