宮城県色麻町議会の男性議長が職員にパワハラ行為をしたとして2度目の不信任決議案が可決されました。しかし、議長は辞任の意思を見せておらず、これに反発する議員が本会議をボイコットする事態となりました。

石垣綾香記者:
「きょうも議会が開かれる予定でしたが議場に議員の姿はありません」

色麻町議会では定例会の12月会議が2日から4日の日程で行われることになっていました。議会事務局によりますと2日、職員へのパワハラ行為があったとして天野秀実議長に対する2度目の不信任決議案が提出され可決されました。しかし、天野議長がそのまま議事を進行しようとしたため、議員全員が議場から退席して空転する事態に発展しました。3日も一般質問が予定されていましたが、議員全員が欠席し、休会となりました。
色麻町議会 天野秀実議長:
「町民に対する予算も含まれているのでしっかりと審議していただきたかった。正常化するためにも粛々と議長としての職務を遂行してまいりたい」
天野議長については、今年8月の議会運営委員会で男性事務局長に対し書類を机に叩きつけ「日程がある度に電話をよこしなさい」などと発言した行為がパワハラに当たると指摘され不信任決議案が可決されました。一方、天野議長は「議会は被害者から聞き取りをしておらず不信任決議案は根拠が不十分なまま決議された疑いがある」と主張し、議会側に公開質問状を送っています。自身の進退も回答を待ってから検討するとしています。







