コメ価格の高止まりについて、コメの流通や価格形成に詳しい宮城大学の大泉一貫名誉教授は、「JAが農家に支払う概算金が高かったことが一番の要因」と分析しています。

コメの概算金は、コメを出荷した農家に対しJAが支払うお金のことで米価を分析する指標となります。JA全農みやぎでは今年9月時点で、「ひとめぼれ」が60キロあたり3万1000円、「ササニシキ」と「だて正夢」は3万2300円、「つや姫」は3万1100円など、去年に比べ1.5倍ほどになっていました。

そして私たち消費者が気になるのは、価格がいつ下がるのかということです。大泉名誉教授は、「今年の新米は供給過剰であることがすでに分かっているため、コメ価格の下落は早ければ来年1月頃に始まる」とみています。また「3月もコメの集荷業者の決算月にあたり、損切りを決める業者も出てくるため、価格が下落するタイミングになりうる」と話しています。







