日経平均株価が史上初めて5万円を突破しました。投資家や市場関係者から期待の声が上がる一方、専門家は「恩恵は限定的ではないか」と冷静に分析しています。

週明けの東京株式市場で日経平均株価は、5万512円で取り引きを終え、史上初めて終値でも5万円を突破しました。

専門家は、高市政権への期待感が株価を押し上げているものの、そもそも株を保有していない人にとっては、恩恵が少ないと指摘します。

七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト:
「いろいろな調査を見ても東北の株価の保有割合は、全国的に見ても低いということで、株価の恩恵を受けられる投資家や個人消費に対する効果は、かなり限定的ではないか」

七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト:
「具体的に施策をしていくうちに期待を外れたりということがあれば、少しブレーキもかかると思う。言ってみれば今は「ご祝儀な相場」」

株価は、バブルの絶頂期を大きく上回っているのに暮らしは物価高で厳しいまま。その理由の一つが「円安」です。

七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト:
「多くの企業が資材を輸入していると思う。そういった産業にとっては、株高の一方で進んでいる円安の影響を受けて収益的には厳しいといえる」
実際、街の人たちは…
街の声:
「株価が上がっても円が下がっているでしょ。まずます物価が上がるのかなと、そこが心配」
「日本経済が良くて生活が潤っているという感じはしないが、新しい政権に期待するしかない、というのが現状かなと思います」

5万円を突破した株価ですが、高市政権の出方次第でブレーキがかかる心配もあるだけに、しばらくは冷静に捉える必要がありそうです。







