10月23日に行われるプロ野球ドラフト会議の話題です。
仙台二高から東京大学に進み活躍を続ける選手がいます。
東大史上初となる野手のプロ入りへ注目が高まっています。

東大・酒井 捷選手:
「趣味は音楽が好きですね。仙台二高の校歌歌、3分くらいあるんですよ二高の校歌長くて・・・」

東京大学硬式野球部、不動のリードオフマン・仙台市出身の酒井捷選手。50メートル走6秒0。ミート力が魅力のバッティング。俊足好打を武器に、プロへの夢に挑み続けています。

創部1919年、部員は現在137人。東京六大学野球で打倒、早稲田や慶応など強豪私学撃破へ日々トレーニングを続けています。その中で、進路を「プロ一本」と宣言したのが、酒井捷選手。

野球を始めたのは、小学2年生の時。現在、気仙沼高校野球部で監督を務める兄・渉さんの影響でした。

兄・酒井 渉さん:
「今回のプロ志望も一本に絞って頑張るぞと決めたらとことん突き詰めるところは私には真似ができないそこが彼の良いところですね」

高校は、仙台二高に入学。3年の夏は県大会1回戦敗退…。

東大・酒井 捷選手:
「もちろん憧れの舞台としては認識していたが自分がプロの場所に立つことは特に考えていなかった」

しかし、自らの力を上の舞台で試したいと甲子園出場経験者やドラフト候補が集まる「東京六大学野球」に進むことを決めました。

東大・酒井 捷選手:
「東大だけが唯一野球推薦での入学が無くて、まずは東大に入って他大学のプレーヤーたちと同じ舞台に立とうと考えました」

野球のことは忘れ、受験勉強に励んだ酒井選手。現役で合格を決めました。

東大・酒井 捷選手:
「東大に合格した時に東京六大学野球でプレーするならプロ野球の舞台を改めて目指そうと思いました」

東大入学後の1年の秋、リーグ戦にデビュー。
しかし…レベルの高さを思い知らされました…。

東大・酒井 捷選手:
「対戦した投手の最初にストレートを見た時にワンバウンドするとストレートが低めのギリギリにストライクになって自分が全く見たことのないレベルだなと感じました」

酒井選手は、力負けしない体作りを徹底し入学時65キロだった体重は、今では80キロに。スイングスピードも上がり、2年の秋には、打率3割1分6厘で外野手のベストナインに輝きました。

東大・酒井 捷選手:
「元々バッティングを研究して自分で改善していくのは勉強と同じようにやっていたというかそれを生かして夏に改善した結果が秋に出て嬉しかった」

3年生の時に負傷した右ひざも回復。現在、東京六大学のリーグ戦もはじまりチームの勝利のため、リードオフマンは調整に余念がありません。

東大・酒井 捷選手:
「しっかり下半身から連動して股関節が回って胸が回ってバットが出てくる連動性を高めるメニューをしています」

時には、論理的に…。時には、がむしゃらに…。
憧れのプロ野球の舞台へー。全力で挑み続けますー。

東大・酒井 捷選手:
「小学1年の時に東日本大震災があったが楽天の選手たちがちょっと落ちてしまった地元を仙台・東北地方をもう一回盛り上げるために頑張って地元が盛り上がっていくところを間近で見ていたので人に影響を与えられるようなプロ野球選手になりたいと思っています」

プロ野球ドラフト会議は、10月23日木曜日に行われます。東大史上初の野手プロ入りへ注目です。