宮城県などが設置を認めた女川原子力発電所2号機の乾式貯蔵施設について東北電力の石山一弘社長は「使用済み核燃料の施設外への搬出に向け、責任を持って対応する」と述べました。

女川原発2号機の乾式貯蔵施設は原子炉建屋内のプールに保管している使用済み核燃料を空気で冷却し陸上で保管するための施設で、宮城県と立地自治体の石巻市、女川町は29日、設置することを認めました。東北電力は施設での使用済み核燃料の保管は再処理工場に搬出するまでの一時的なものと説明しています。

東北電力 石山一弘社長:
「関係自治体からの要望を真摯に受け止め、使用済み核燃料の敷地外への確実な搬出に向けて、原子力事業者として責任を持って対応していく」

石山一弘社長は、2028年3月の運用開始に向けて安全に工事を進めていくと述べました。また、東北電力は31日、第一四半期の連結決算を発表し、売上高は5353億円、経常利益は576億円と去年の同じ時期と比べ減収減益となりました。