三陸沿岸に春の訪れを告げるイサダ漁が、3日から始まりました。2024年は、海水温が高かった影響で、水揚げはゼロで、2年ぶりの初水揚げに宮城県の気仙沼港は活気付きました。
宮城県気仙沼市の気仙沼市魚市場では、3日に沖合で取った5.7トンのイサダを積んだ漁船「第38幸進丸」が入港しました。イサダでいっぱいになったケースを次々と揚げていきました。

イサダは、エビのような形をした体長2~3センチのオキアミの一種で、養殖のタイやハマチなどの餌として、主に九州方面に出荷されます。

昨シーズンは、海水温が高い影響で水揚げがゼロに終わっただけに、漁業者は今シーズンに期待しています。
第38幸進丸 佐々木正利漁労長:
「(イサダの群れの)範囲は広くないが、1か所良い場所があり、3回操業できた。不安だったけど、きょうこういう結果が出たから、これから(イサダ漁の)準備をする人もいるのでは」

今シーズンのイサダ漁は、4月末まで続き、宮城県内全体で9000トンの水揚げを計画しています。