2020年、宮城県にある陸上自衛隊多賀城駐屯地で、幹部候補生の自衛隊員が庁舎屋上から転落し、死亡した問題についてです。自衛隊側の説明や対応が不十分だとして、遺族が17日、防衛省に再調査を申し入れました。

17日午前、防衛省を訪れた仙台市の佐藤三千治さんと妻の直子さん。2人は、長男・未来仁(みくに)さんが死亡した原因などを再調査するよう申し入れました。

未来仁さんの母・直子さん:
「本人がこういう遺影の形ではなくて、自分の足で制服を着て(防衛省)に来たかっただろうなと思うと無念でなりません」

2020年1月に陸上自衛隊幹部候補生学校を卒業した長男の未来仁さん(当時23)。その後、多賀城駐屯地に配属されましたが、わずか1カ月あまりで庁舎屋上から転落し、死亡しました。