制服のあり方が大きく変わります。静岡市は、学校ごとに異なる公立中学校の制服について、2028年度から市内共通の「標準服」を導入すると発表しました。

保護者の負担軽減が目的ですが、その決断には賛否があるようです。

<スタッフ>
「じゃあ前向いてください」
<保護者>
「大人びた。かわいいじゃん。ママの中学校のときより全然かわいい」
<児童>
「まじで?」

静岡市葵区に店を構える「学生服のやまだ」。23日、言わずと知れた学生服の老舗には、この春から中学生になる児童が採寸や制服の受け取りに訪れていました。

保護者
「まだまだ子どもと思っていましたけど、だんだん大人に近づいているんだなということを実感しました」
児童
「勉強を頑張りたいです」

学校ごとにデザインが異なる制服。そのあり方について、静岡市が大きな決断を下しました。

静岡市教委 中村百見教育長
「静岡市の中学生については共通の制服を『標準服』として、令和10年(2028年)4月より導入していきたい」

静岡市教育委員会が導入を決めたのが、どの中学校でも着用できる共通デザインの制服「標準服」です。

すでに全国各地で導入が始まっていて、県内でも裾野市や掛川市などで始まっています。導入の背景にあるのは、物価の高騰です。

学生服のやまだ 山田進社長
「運搬費から生地まで上がっています。本当に保護者の皆さんに負担をかけて申し訳ないんですけど、昔からは1割から2割ぐらいは上がっています」

山田社長は、標準服の導入でコストが下がり、店にも客にもメリットがあると考えています。

学生服のやまだ 山田社長
「静岡市内全部入れると30~40校ある。学校ごとに全部違う種類の制服だととんでもなく大変になるのがある程度集約されるのはすごくメリットですね。10作るのと100作るのでは、100作る方が値段が安くなる」

一方、子どもや保護者からは伝統がなくなることへの懸念の声も聞かれます。

児童
「全部一緒になっちゃうのは、ちょっと寂しいかなという思いが強いです」
Q.自分の中学の制服は気に入っている?
「はい。かわいいかなと思っています」
<保護者>
「いろいろな学校の制服があって、それはそれで楽しかったんだけれども、時代の流れでそれもありなのかなと思います」

保護者
「良い面はどこの学校なんだろうとか個人情報が分からなくていいと思うんですけど、逆に同じだと見分けがつかない」

市は2026年度、デザインや機能性を検討する委員会を立ち上げ、2028年度からの導入を目指します。

静岡市教委 中村百見教育長
「子どもたちが静岡市の標準服を着ていて、胸を張って学校へ行ける姿をイメージしながら作っていきたいと思っています」