静岡市駿河区に住む高齢の女性が厚生労働省の職員や警察官、検察官をかたる詐欺グループに暗号資産1億1300万円をだまし取られる詐欺事件が発生しました。女性が被害に気付いたきっかけはテレビで見た落語家のネタだったということです。

暗号資産1億1300万円相当をだまし取られたのは、静岡市駿河区に住む無職の70代女性です。

警察によりますと、女性は2025年9月下旬、自宅の固定電話に厚生労働省の職員をかたる者から「逮捕した男の事件であなた名義の預金通帳が見つかり、その通帳がマネーロンダリングに使われている」との連絡があったということです。

その後、警察官や検察官をかたる者から「あなたは共犯として逮捕される」「資産をすべて調査する」などと言われ、2025年12月中旬までの間に十数回にわたって犯行グループが指定したアドレスに暗号資産合わせて1億1300万円相当を送金し、だまし取られました。

女性は犯行グループと連絡が途絶えたことに加え、テレビ番組で落語家が特殊詐欺をネタにして話しているのを聞いて「被害者は私と同じだ」と感じ、警察に連絡しました。

警察は「警察官が捜査などを理由に現金などの振り込みを要求することは絶対にありません」と注意を呼び掛けています。